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保育をめぐる情勢
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家の中での誤飲、窒息と心肺蘇生法

みみはら高砂クリニック小児科 山上 佳代子




 夫婦2人の生活になって家の中には細かい物や危ない物がチラかるようになりました。孫が帰ってくるたびに数日前から家の中の危険のチェックです。
  まずは予防です。直径39以下の小物は子どもの手が届くところにはおかない、左の図を参考にして作ってください。階段の上下には転落防止柵を取り付ける。X字型は首をしめるから使わないでください。風呂には残し湯をしない。テーブルクロスは使わない。自動車に乗せる時は必ずチャイルドシートに乗せるなど。詳しくはかもがわ出版「ありふれた子どもの病気と事故の予防」今井博之著を。
  事故が起きてしまったときは小さい物をのどに詰めてしまった時は子どもをうつぶせにして膝にのせ、背中の肩甲骨の間を5回手のひらの根元でたたきます。咳をさせる気持ちで。それだけでも詰めた物が口から飛び出して助かることがあります。出て来なかったらあおむけにして乳首を結ぶ線の真ん中を5回2本の指(中指と人差し指)で強くおします。出てくるまで背中叩打と胸部圧迫を5回ずつ続けます。意識がない、普通の呼吸をしてない時は頭をのけぞらせ、あごを引き上げて気道を確保し子どもの口と鼻を自分の口で覆って人工呼吸を2回します。子どもの反応がなければ乳頭を結ぶ線の真ん中を30回、1分間に100回のペースで胸が1/3へこむくらい強く押し(胸骨圧迫=心臓マッサージ)、人工呼吸を2回、5セットし救急車をよびます。これを救急車が到着するまであるいは子どもが動くなどの反応があるまで続けます。ぜひ実習して身につけてください。

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