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保育をめぐる情勢
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いろはにほいく ちえぶくろ [17]
新型コロナ 緊急学習会の紹介

岩狭 匡志 (大保連副会長)


愛知保育団体連絡協議会が愛知県立大学の清水宣明教授(感染制御学)を招き「新型コロナウイルス感染防止と保育」の緊急学習会(6月5日)を開催し、保育活動における対応方法をQ&A方式(29問)で公開されましたので、その一部を紹介します。

問 どうしたら感染を防げるのか?感染が出たらと考えると、毎日がとても不安です…

 保育園は、子ども同士が近接する場なので注意しても感染がおこることはありえる。そ覚悟が必要。過剰に社会的距離や手洗いや消毒を気にすると、職員も子どももくたびれてしいまい、かえって危険。
 保育園で感染が湧いて出ることはなく、すべて外部(家庭や職員)からの持ち込み。そして、子どもから子ども、職員から子ども、子どもから職員への感染はおこりえる。その可能性はゼロにはできない。
 それに怯えるのではなく、不幸にもおこってしまった場合に園としてどうするか、その手順を具体的にきちんと決めておくことが大切。こわがっても、よいことはなにひとつない。

問 今後の感染にそなえて、職員体制を2班に分けるなどの見直しは必要でしょうか?

 分ける・分けないよりも、普段から職員が感染を広げないような行動をするほうがより効果的。
 広げないようにというのは、マスクをする、換気に努める、あまり密集しないなど、飛沫感染やエアロゾル感染の可能性を低くする対策。これらをうまく実施していれば、職員間で感染が大きく広がることはまずない。
 普段から集団感染がおこらないような体制と行動を意識してチェックしておく。それでも誰かが感染することはありえる。
 その覚悟はしておくが、被害が広がらないような体制にしておけばよい。
 Q&A資料は、この他にも「夏の保育、水やプールの中で気をつけたいこと」「夏の行事、夏祭りなど行う時に気をつけたいこと」「給食など食事の場面で気をつけたいこと」「体調管理について」「日常の生活の中で注意すること」や、新型コロナウイルスが感染する基本的な仕組みなどについても詳しく書かれており、保育実践への参考となります。資料が必要な方は大保連までお問い合わせください。



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